笹と鎌倉


鎌倉のお山の上でひときわ目を引いていたのは、見事な隈取りのクマザサでした。鎌倉市章は「ささりんどう」。由来はいくつか在るようですが、ロマンがあっていいですね。家紋という日本の伝統は脈々と繋がっています。

Art Textille「笹りんどう」には織り方が2種類あります。

「そらいろ」淡い水色がベースになっているのは目の詰まった平織りです。お袈裟などに見られる織り方で、とても柔らかくて丈夫です。地紋にはキーコンセプトである「水」として波を、そして紋様には笹りんどうを描いています。全面に渡る金箔が地紋の波をキラキラと輝きながら照らします。

 

そして、もう一つは能装束にも使われるような薄くて軽やかな紗のような織りの笹りんどうです。こちらは墨地で地紋には波、刺繍のようにふっくらした織りで紋様を表現しております。

「上昇」を描く縁起のよい紋様の「笹りんどう」です。ご自宅のインテリアに合わせてコーディネイトされては如何でしょうか。

先日は笹づれの音を堪能してきました。吹き抜ける風に揺れて笹のすれ合う音に心が洗われる貴重な時間でした。