紋様を描き起こす


こちらの紋様は8世紀に大陸より伝わり正倉院に所蔵されている宝物より描き起こしました。

周辺を八つ中央に一つ、九つの丸で構成されているこの紋様は九曜紋、又の名を星紋と呼ばれ、古来より、星読みの家紋としても使われてきました。宇宙の真理を天体の星々から読み解く紋が、仏教もしくは絹にのってシルクロードを渡り日本にたどりつきました。

歴史を語る美術品として大切に保管されていたり、家を守る家紋として先祖より伝えられ、時空を超えて次世代へとつながる「カタチ」として受け継がれていくことに想いを馳せながら、描いています