まゆから糸に挽き、たくさんの工程を経て束ねられ一本の絹糸が出来るように、長い時間をかけて一本づつ手を伸ばして手元に手繰りよせてきたことが、AWAIという一つのかたちとしてようやくスタートに立つのだという気分。
いつも悩みから救ってくれるのは、鎌倉の海辺で汐風に吹かれて波を眺めている時。
ひと一人居ないある冬の日、一羽の鳥が私のすぐ横で海からの強い向い風に向かって一心にはねを羽ばたかせて、全く前に進むことができないのに飛び続けている姿を、私はじっとみていた。しばらくすると「もういいね〜」というかのように、きびすを返し追い風に乗り高く舞いあがっていった。鳥も私に寄り添って海を眺めていたのか。
子供の頃は、川の上流で遊ぶことがよくあって、周囲の深い緑と空の青を重ねた水の色に魅入られたものだった。
水は命の源
ひとも流れるように、たゆたう
それがAWAIのエスプリ
貴船の水の神様にご挨拶にいってきました。


そして、上賀茂神社にご挨拶して、下鴨神社 瀬織津姫にご挨拶
糺の森の緑、晴天の青と、清らかな水の色
