AWAIが大きく目指しているひとつに、織物の作品が世界中を旅して人々と繋がり交流するということがあります。
紡ぐ、織るということは、繭から糸を紡ぎ、経糸と横糸を織り成し裂地という世界をうみだすこと。かつて男性は食べ物を獲りに出かけ、そのあいだ女性は織り続けることで無事を祈ったそうです。織ることは祈りでもあったのです。
世界中でその土地、風土から生まれる独自の織物がつくられています。AWAIは日本独自の文化として育まれた織物を大切に未来へとバトンを渡せるよう、職人さん達が織り続けられるよう、新しいものを生み出して伝えることの一助を担いたいとスタートいたしました。そして、地球がひとつになろうとしている今の時代、それぞれが育んだ美しい織物の文化を通して、それを愛でる人々と繋がり、心から豊かな美しい星であり続けることを願っています。
また、繭という命から大切に紡がれた織物は100年経っても変わらない輝きとエネルギーを発しています。新年の展示として飾っている織物は、それぞれ織り上げられてから約100年近く、しかもコンテンポラリーなデザインの素晴らしい織物です。ギャラリーは築96年目の古民家は海外からの来客もあったとみえ天井も高くとても堅牢に建てられています。
100年前に紡がれた織物と共に、AWAIはこれから100年後の人々に残したい美しい織物によるアクセサリーやインテリアをつくり、世界中の人々と豊かな関係を紡いでいきたいという想いを改めて感じております。
時空を超えるAWAI GALLERY Sakanoshitaでお待ちしております。