連花唐草紋サングラスケース


この裂地は広幅織機(ひろはばしょっき)という大きな織機によって3人の職人がつきっきりで動かし、織り上げたもの。

お坊さまの袈裟を織るために作られたこの織機は、とても複雑な紋様表現が可能な日本でたった一台の織機。こんな織機は日本を探してもどこにもないという・・・いや、多分世界にひとつだと思います。

色々な分野において、世界から渡ってきた文化が日本に入り、ものを大切に扱い昇華させてきた日本人だったから今もかろうじて残っているのでしょう。

時の移り変わりの波は、この織機の稼働にも訪れている。継続のカウントダウンはすでに始まっている。

ご縁をいただいているのだから、なんとか稼働を続けられる一助となりたい。もう少し大きな面で使えるようなインテリアに展開したい!と思っているけれど、まず今の私がチクチクと手縫いで作り上げられる作品としてつくり始めたサングラスケースです。

フランス・リヨンと京都は織物の深いご縁でつながっている。

フランスの裂地を組み合わせたくて、ヴィヴィアンにパリで購入してもらって、パリから送ってもらった裂地を縫い合わせています。

先日、この作品に対して興味を持ってくださった方から、ありがたいお問い合わせを頂戴しました。

「アトリエに閉じこもってチクチク縫ってるだけじゃダメよ。そろそろ、みんなの前に出てきて説明しなさい。織機の残りの時間は限られているんでしょ!」

そう言われているような気がしました。

蔓を伸ばして手をつなぐように描き上げた唐草のように、織物を通して関わってくださっている京都の皆さんの愛を、人々が笑顔になるカタチに創りあげて、たくさんの方々にお届けしたいと願っています。

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blog担当 Mami