楽しい時も悩んでいる時も鎌倉の海に向かって歩き、水辺にたっていると、やもやしていた気持ちがスッと落ちつきます。京都に伺った時も鴨川ぞいを必ず歩きます。水が豊かである環境は、人が生きる上でとてもありがたいことなんですよね。
AWAIは「水」をテーマに鎌倉彫や西陣織の職人さんたちと共に作品を創っています。これから水にまつわる色々なストーリーをお伝えしていきたいと思います。
木の塊からひとつづつ彫りだし「雫」の形にしていますので、それぞれが個性的です。そして、漆を幾重にも塗り重ねて磨いていますので、深みのある艶の下から様々な景色が光の加減によってみえ隠れします。
そして、西陣織を織る時に使う絹糸と箔。デザインの様々なポイントで箔は使われています。文様の裏側で表に出ない部分の箔は織物の裏を渡っています。その部分の箔をハサミで切り取っていく細かな手仕事がなされています。その切り取った箔を頂戴し、卵を守る巣のように大切に「雫」を包んでお届けします。