正倉院に伝わる八角鏡(漆背金銀平脱)に描かれている鳳凰と花唐草を題材に色糸と金・銀糸で文様を織りました。それぞれの文様を独立して織り上げるという独特の手法を用い、中央に配置した花唐草と周囲の鳳凰と飛雲が、まるで刺繍のように立体的に浮かび上がります。くちばしに花の蕾をくわえて飛ぶ鳳凰は、生きるよろこびに満ちあふれているかのよう。生地は非常に薄く軽く織られており、光を受けると金糸で織られた鳳凰と地紋の波立涌がきらめくようすも美しい作品です。テーブルにおいたり、額装して壁面を飾っても、集う人たちの会話をはずませて幸せな時間へと導いてくれそうです。墨地と白地で印象が異なるので、季節に合わせて使い分けるのもお薦めです。色違いで取り揃えてお客様のおもてなしにもお使いください。
色:墨地縹色(すみじはなだいろ)
墨地に艶のある明るい縹色で花唐草を織り出し、光輝くような鳳凰を金糸で表現しました
サイズ:47cm×31cm